ダイヤモンド/グラフェン接合を用いた新規光デバイス開発

 ・ダイヤモンド/グラフェン(炭素sp3-sp2)接合を用いた多値光記憶デバイスの開発
 ダイヤモンド/垂直配向グラフェン(カーボンナノウォール:CNW)(炭素sp3-sp2)接合(図1)はパルス光にも敏感に応答し、光パルス数に比例して電流値が段階的に増加(抵抗値は減少)する挙動が見られました(図2)。また、光照射後の抵抗値はそのまま保持(不揮発記憶)されました。接合バイアスの極性(正負)切り替えにより抵抗値は段階的に増減(正バイアスで減少、負バイアスで増加)する事も分かりました。抵抗状態それぞれが1パルスの光強度等に対応する事から、これらの結果は、CNW/ダイヤモンド接合がパルス光により段階的に抵抗値を切り替え、記憶保持が可能な“多値光記憶デバイス”となり得る事を示唆しています。

  (Ref.: K. Ueda et al. Appl. Phys. Lett. 117 (2020) 092103; Dia. Relat. Mater, 34 (2019) 626)


  左図:CNW/ダイヤモンド接合のラマンスペクトルと界面TEM測定結果、右図:接合電流のパルス光依存性(10パルス印可)





















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