解析対象及び計算結果例
製銑高炉の数学的モデル :  

    高炉は鉄鉱石から溶銑を造り出す一基200億円を超える大型装置である。炉内で起こるガス、融液、固体、微粉などがの不均一流動、常温から2500℃程度まで変化する温度分布と対応する濃度分布、さらには、複雑な気固、気液、および液液反応を予測して制御することは炉の安定操業ばかりでなく、大幅な省エネルギーとCO2発生量の削減にとって重要である。実炉実験には制限があるため、思考実験を可能にする数学的モデルの開発を行っている。既に開発された2次元モデルは実炉での応用実績があるが、現在、モデルの予知機能を充実させて実用モデルの完成を目指している。