◎EPMとは何なのか??
"材料電磁プロセシング 通称EPM(Electromagnetic Processing of Materials)"と言う言葉は
聞き慣れない響きがあると思われるので、先ずこの言葉から説明させて頂くことにする。
材料電磁プロセッシングの体系を木に例えて下図に示す。木の根の部分には本分野を
支える基礎工学が、枝の部分には電場・磁場が電気伝導性流体(例えば、液体金属、プラズマ)
に示す機能が、葉の部分にはそれぞれの機能を活用したプロセスが示されている。
すなわち、材料電磁プロセッシングとは、電磁気学、流体力学、熱力学、移動現象論を
基礎にして、マテリアル・プロセッシングに電磁流体力学の導入を図った学際的な新しい
工学分野であるとご理解頂きたい。
我が国の材料分野にあっては早くからこの分野の研究に着手し、現在フランスと
共に世界における先導的役割を果たしている。我が研究室もその一翼を
担ってきたわけであるが、最近では10テスラ前後の強磁場を利用した
"強磁場の材料プロセッシング"にも触手を伸ばしている。
材料電磁プロセッシングの第1回国際シンポジュウムはEPM'94と名打って、
1994年名古屋大学で開催された。第2回のEPM'97は1997年にパリで、
そして第3回のEPM2000は2000年、名古屋能楽堂で、
さらに第4回は2003年Lyon,Franceにて開催され、
第5回は2006年仙台での開催が予定されている。